臨床検査技師・国家試験の最新合格率とその未来

臨床検査技師・国家試験の最新合格率とその未来

ゴールデンウィークも終わり、少しずつ本格的に試験勉強に取り組む学生さんも多いと思います。
今回は2017年と2018年に行われた臨床検査技師国家試験の合格率をみてみました。

ちなみに2016年の国家試験の考察もしているので、リンクを貼っておきますね。

 

臨床検査技師・国家試験の合格率と学校の選び方は?

 

同じ試験で合格率90%と合格率30%

平成29年の第63回と平成30年の第64回に行われた臨床検査技師国家試験の合格率の表を見てください。

データは厚生労働省に正式発表されたものから頂きました。そのデータには浪人生のデータはなかったので、計算をしていれております。

合格率は例年、受験者全体合格率は80%、現役生の合格率は90%浪人生は30%となっています。そう考えるとあまり変動はないです。

現役生の合格率は90%の国家試験なので、しっかり勉強すれば間違いなく合格できると思います。ある学校では2018年の国家試験合格率が100%だったそうです。みんな、頑張ったんでしょう。

しかし、浪人生の合格率は30%と非常に難易度が高い試験にかわっています
年に1回の試験という事を考えると、浪人してしまうことは合格することは非常に厳しいものになってしまいますね。やっぱり現役で受かる必要がある試験ですね。

少し気になる、その他の資格試験はどのような合格率か調べてみました。

 

その他の資格試験の合格率

いわゆる高難易度と言われるような試験の合格率です。比べて見ましょう。

・司法書士 4%
・司法試験予備試験 4%
・社会保険労務士 8%
・土地家屋調査士 9%
・公認会計士 8%
・行政書士 10%
・弁理士 11%

流石に4%の試験なんて凄すぎて言葉が出ません。ただし、この数字と比べてはいけません。このような試験を受ける受験生は、仕事をしている社会人が多いんです。

資格の専門学校もありますが、毎日仕事をして、くたくたになって帰宅し、勉強されている人がほとんどでしょう。受験生全体として、そのような感じですので、合格ラインに届いてない状態で受験される人が結構な割合でいることも事実です。

合格ラインに達している受験生と争って合格を勝ち取るという視点で見ると、もう少し合格率は上がります。真の合格率は発表されている合格率を3倍すると良いとされており、実際の難易度が分かるとも言われています。あくまでも自分が合格ライン以上にいることが前提ですがね。

そう考えると、臨床検査技師国家試験の浪人生の中で真剣に勉強している人では、「30%の3倍で90%」の難易度になり、現役生と同等の難易度となります。この3倍説はあながち間違いではなさそうですね。
浪人してもしっかり勉強していれば、必ず受かりますから大丈夫です。

 

その他の医療資格と比較

ではその他の医療資格と比較してみましょう。

医師 90%
歯科医師 65%
薬剤師 70%
看護師 90%
臨床工学技士 80%
放射線技師 75%
検査技師 80%
理学療法士 85%
作業療法士 80%
言語聴覚士 70%
歯科衛生士 95%

どの資格もおおむね80%を超えてますね。他の国家資格と比べて非常に高いと思います。
他の国家資格受験者がこの合格率を見ると、「なんだよ、簡単じゃないか!!」と思うかもしれません。

しかし医療資格の場合は、その資格だけをターゲットとする学問を、その学部で専門的に学びます。
そして、睡眠時間を削って毎日レポートを書かされるような、長期間に渡る地獄の病院実習を受けなければなりません。(結構な地獄です。)
そのような関門を潜り抜けてきた人たちが、その領域の試験を受けているので、試験の合格率は自ずと上がることは当然です。

他の国家試験のように、その分野について未経験の社会人の受験がないことも、高い合格率を支えています。

 

医療資格者はこんなに必要なのか

2018年現在、まだ必要だと言えます。むしろ今医療人を目指す若者を育む必要性は高いです。

その理由は医療需要が高いという事にあります。日本は超高齢化社会に突入しており、すでに日本の国家予算の3分の1は医療費を含む社会保障費になのです。それだけお金が回る業界ということです。

また2025年問題というものが、大きな問題として控えています。これは団塊の世代が後期高齢者になる年なので、爆発的にお年寄りが増えます。
そして、この年に社会保障費も爆発的に膨らむことになります。詳しくはまた別記事にしますが、日本経済が抱えている大きな問題の一つです。

お年寄りが増えるので、医療分野の人材は今後も必要にされるということに他なりません。まだまだ必要とされていくと思います。

 

いつまでその仕事があるかは分からない

大きなお金が動く医療分野だから安泰。そんな甘い考えが通用するほど、日本の医療業界の状態が良いとは考えられません。
膨れ上がった医療費が日本の経済状態を切迫させている原因ですし、すでに破綻は始まっているんです。

今まさに、医療提供方法は大きく見直しされています。なるべくコスト削減をする方向になっています
それによっては、今日まで大事な仕事だったものが、明日から必要とされない仕事になることもあり得ます。

日本は不必要な医療を提供しすぎました。その過去の代償を背負ってしまっている零細業界でもあるんです。
医療業界は薄利多売ですからね。ここも別記事でやりましょう。

 

まとめ

合格率が高い資格だからといって、うかうかいてられません。
学生のころから、自分に付加価値をつけていくようにしておかないと、自分の仕事の領域が政策やロボットやAIに取って代わられる日も、そこに来ています
まず資格をとり、付加価値をつけて、未来に必要とされる医療人を目指してください。

厳しい現状を書きましたが、しっかり勉強をすることで、医療資格は必ず合格できますからね。
特に浪人生は頑張って勉強に励んで下さい。

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