週1日から始める「論語」 第0回「孔子について」

  • 2018.06.25
週1日から始める「論語」 第0回「孔子について」

本屋さんには色々な自己啓発書、ビジネス書、哲学書なるものが所せましと並んでいます。
手にとって読んでみるものの、どれもピンとくるような、しっくりこないような。ちょっとした悩みのために一冊読み上げるのは時間がもったない。

本当に欲しいのはシンプルで、端的なアドバイスだったりします

そんな時にオススメなのが「論語」なんですよね

非常に味わい深く、昔の人が書いたものなのに、現代人が読んでも常に手触りが良い。それに生々しくらいの言葉ばかりです。タイトルにもあるようにこれから、週1で論語の中から1つずつご紹介したいと思います。

今回は論語の中に出てくる「子曰く」の「子」、孔子について調べてみました。

孔子とは

孔子は紀元前552年頃~479頃、中国の歴史で春秋時代を生きた学者。
時代背景的には漫画・キングダムあたりで、三国志より700年程度前です。孔子が生きた時代は紀元前ですから、はるか太古の時代です。

だってイエス・キリストよりも500年も先輩。500年というと、2018年に生きる私たちからすると、江戸時代に入ったばかりのころ。果てしないですね。

ちなみに孔子はイエス・キリス、釈迦と並んで世界の三聖人とも言われています。そんな二人と肩を並べるくらいの人。むしろ先輩、しつこいか(笑)

 

現代でも論語は使えるのか?

孔子が生きた春秋時代は、大きな中国大陸を巻き込んだ戦国時代であったこともあり、動乱中の動乱でした。「そんな時代をどう生きるか」ということに切実に向かい合った人が孔子です。

今日明日で国の方針が変わったり、国を治めている王様が変わることは日常茶飯事。そんな戦国時代に居ながら、孔子は賢者として国々を巡りながら、教えを説いていたそうです。
だから目まぐるしく世の中が変化する現代いおいても、通じるところは多くあるのではないでしょうか。

 

孔子は親に恵まれなかった

孔子は公族の生まれでしたが、恵まれてはなかったそうです。
どうもお母さんが貧しい人で、おそらく孤児だったんではないかと言われています。詳しいところは分からないので、他に譲りますが。

そういう生まれだったため、孔子は若いころから苦労をされたようです
そのような経験を経て孔子が発する言葉に、苦難の時代を生きる私たちにも鋭角に刺さるものがあるのかもしれません。

それを示すような、このような言葉があります。

「吾少して賎し、故に鄙事に多能なり」
私は若いとき貧乏だったし、下積みばかりだった。だから何でもやらされて、色々出来るようになってしまっただけなんだよ。

「吾試いられず、故に芸あり」
私は若い時に認められて、大事な仕事を任されることがなかったので、だから色々とやるしかなかったんだよ。

誰が読んでも勇気づけられる言葉じゃないでしょうか。こんな勇気づけの言葉や気付きの言葉が、押し付けがましくなく出てくるのも論語。

 

孔子の話に聞く耳を持たなかった戦国の世

論語は孔子の死後に流行った本、生前の活動はあまり認められていなかった。

孔子は主従戦国時代という動乱の時代に生き、色々な国を巡りながら教えを説いていたようです。しかし、その教えは各諸国の雄たちには受け入れられなかったということ。

孔子の教えのほとんどが、その時の天子・周王室を中心とする考えだったため、自分の領土を広げて富を増やそう、名声を上げようという諸国の王からすると、「何いってんだ、コイツ」という感じだったんでしょう。

魯という国に仕えますが、ここでも孔子の教えは届かず。同僚である重臣たちに反発にあいます。失望した孔子はその後下野し、自分の考えをまとめた儒教を創始します。

この儒教がその後の中国やアジアの考え方を支えていきます。儒教はざっくりと「目上は敬え」「親孝行しろ」という感じ。この儒教がアジアの発展を遅らせた原因だと考える学者もいますね。とはいえ日本にも深く根付いている考えですね。

確かに、先を見据えた教えや教訓というのはいつの時代も広く受け入れられないものかもしれません。それは現代も同じでしょうか。

ですが、論語について深く勉強され、愛されている人たちも多くいますので、紹介しましょう。

 

論語を愛する有名人たち

日本では昔から論語を愛し、勧めていた人たちもいました。

例えば、紫式部、楠正成、徳川家康、吉田松陰、夏目漱石、新渡戸稲造、渋沢栄一、湯川秀樹博士、そして現代の経営者の方々。最近のカリスマでは小泉進次郎さんも論語愛好家だそうです。

下の動画で論語のひとつに触れられています。取っ掛かりとしてはわかりやすくて参考になります。
続きの動画からは政治色が強くなりますので、ご自身の判断でどうぞ。

 

著者でも編者でもない孔子

論語は孔子が書いたり編集したものではありません。知ってましたか?
実は孔子の言葉を弟子たちが、没後200年経ってまとめたものなのです。弟子の弟子、そのまた弟子たちが語り継いだようです。

「本当に孔子の言葉か分からないじゃないか」と思いませんか?

弟子たちが、ちゃんと一言一句間違わないようにしていたエピソードも残っています。孔子がいつどこで大事な言葉を話し始めるか分からないので、書くものがないときには帯に書き留めたというエピソードがあるほど。

それくらい、弟子たちが孔子の言葉を大事にしてきた証拠ですね。

 

「論語」オススメの書籍たち

厳選し紹介していきますので、正直、本はなくても大丈夫です(笑)もしかすると学生時代の教科書にあるかもしれません。

ですが、気になるという人の方にオススメ書籍を書いておきます。

全文完全対照版 論語コンプリート

全文完全対照版 論語コンプリート: 本質を捉える「一文超訳」+現代語訳・書き下し文・原文
全文完全対照版 論語コンプリート: 本質を捉える「一文超訳」+現代語訳・書き下し文・原文 

一番のオススメはこの論語コンプリートです。ほとんどの本が書き下し文と現代語訳が載っています。しかしこの本は原文まであります。装丁もしっかりしていて、高級感があります。
外に持ち出して読むようなものではないですが、家で週末にいくつかをお茶でも飲みながら、心を落ち着けて、読むのには一番良い。論語はゆっくり落ち着いて読んでほしい。

渋沢栄一「論語」の読み方

渋沢栄一「論語」の読み方

渋沢栄一「論語」の読み方

こちらも非常におすすめです。現代のほとんどの大企業の創始にかかわった渋沢栄一さん。渋沢栄一さんと言えば「論語と算盤」ですよね。そんな渋沢栄一さんが「論語」を解説してくれている本です。深く理解したい方にはこちらをおすすめ。「論語と算盤」と併読すれば論語を実生活で使える一歩目を踏み出せるかもしれません。

高校生が感動した「論語」 

高校生が感動した「論語」 (祥伝社新書)

高校生が感動した「論語」 (祥伝社新書)

「ハードルが高い」「簡単なもので始めたい」「文庫や新書で持ち運びたい」という方にオススメ。私が読んだ中でもっとも簡単に書き下している本です。慶応高校の大人気だった佐久先生の本で非常にユニークな解説。小泉進次郎さんの動画でもオススメされている本がこちらです。

 

まとめ

論語のもとになったのは孔子の言葉。そんな孔子は聖人と言われていますが、非常に人間臭くて現代の私達が読んでも、スルスルと心に落ちていく言葉ばかりです。

これから週に1つずつ論語を紹介していきます。一緒に強く、しなやかに生き、育っていきましょう。

 

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